こんにちは。ロビットの高橋です。
「めざましカーテン mornin'」おかげさまで大好評をいただいています。
ですがこの製品、初見の人が目にしたとき、ただ置いてあるだけではどんな製品かイメージしにくいという欠点があります。
逆に言えば、ちゃんと説明すれば使い方をイメージできるはず・・・
でも実店舗での展示とかどうすればええんや・・・と不安に思っていたわけですが
そんな中ソフトバンク様から展示の依頼をいただきました。
しかも展示場所は、都内随一のオシャレストリート、表参道・・!
表参道デビューを大成功させるべく、mornin'の魅力をどのように伝えるか考えた結果、実寸大のカーテンとライトで「朝太陽で起きる気持ち良さ」を再現できるのではという結論に。
ただひとつ、大きな問題が。
8月1日の販売再開に合わせて展示したいとのことだったのですが、
部材の調達の時間も踏まえると、全然時間が足らない・・・!
ということで、展示する什器は、全て1から手作りしました!
今回はmornin'が表参道に展示されるまでの泥臭い裏側をお話します。
1. デザイン
外観意匠の設計はmornin'もデザインしたデザイナーが担当。mornin'同様、色々なところにこだわってくれています。
- 家での実際の使用環境や動作状態をイメージできるよう、天井から床までカーテンを大きく使用
- 内側には、レースカーテンやLEDライトを取り付け、朝に太陽光が差してきた雰囲気を再現
- 壁の色はカーテンに目が向くように店内の色合いと同系統に
- 全体のまとまりや導線を考慮し、柱の片側にmornin’およびスマートフォンを設置
2. 設計
設計担当は平野です。以下の点を意識して設計しました。
- 他の展示会でも使用できるよう、簡単に組み立てや分解ができる仕組みにする
- 展示場所次第では持ち運びが困難な場合も想定されるため、各部品を持ち運びできるサイズ感にする
また今回、材料はMDFというものを使用しました。木材チップを蒸煮・解繊したものに合成樹脂を加えて成形したものです。そしてこのMDF、
- 加工しやすい
- 耐久性高い
- 反りや乾燥割れが少ない
- 木目がないから見た目が綺麗
というハイスペックな材料。平野はこういう材料をどこで知るのか本当に不思議です。
また釘打ちで組んでしまうと分解性がなくなってしまうので、部材間の固定には鬼目ナットという木材にネジ穴を作ることができるナットを使用することに。
ネジを外せば分解ができるようになり、大変便利。
3. 製造
MDFを切って、磨いて、カンナがけして。
後からシートを貼るので、少しの凹凸も許されません。
組み立てシミュレーションして、寸法をチェック。
この柱、倒れにくさを考慮して50kg程度にしてあるのですが、
設計段階ではまぁそのくらいなら持てるだろうと思ってました。
しかし実際に持ってみると、かなり重い・・運動不足勢には厳しかったようです。
搬入どうするよ・・と作戦会議に。
結果、より分解性を高める方向で設計変更。
実際に作ってみないとわからないことばかりです。
カッティングシート(中川ケミカル製)をきれいに貼る作業。
空気が入らないようにしないといけないので根気がいります。
壁、完成!
見ての通りシワひとつありません!!
あとはカーテンとライトを設置して・・いざ点灯!!
まぶしい!!!!
まさしく朝カーテンを開けた時の眩しさです。
実作業時間は2日間。感動の瞬間。
あとは文字のシートを表面に貼る・・はずだったのですが、
この日の夜までに搬入との約束だったので、
文字シートは搬入後ということに。
4. 納品
おしゃれな表参道に、軽トラで向かいます。
什器が傷つかないよう、毛布を巻いてあります。
板橋から表参道まで軽トラを走らせ、ついに!納品!
搬入作業は夜中までかかりましたが、無事納品し翌朝から展示をスタートすることができました。
その後、文字をシートで貼って完成です。
什器を手作りしてみて
以下の点において、自分たちで一から手作りして良かったと思ってます。
- 製造途中での気づきをその後の作業に反映することができる
- みんなでひとつのものを作り上げることにより、チームの連帯感が高まる
- 什器に愛着が湧き、展示イベントに対して熱意が入る
- 外注するのと比べて圧倒的に早い&安い
原宿や表参道までお越しの際は、是非ソフトバンク表参道店までお立ち寄りください!
他にも製品の情報が気になる方はこちらからご覧ください。