初めまして。ロビットでプロダクトデザインをしています、高橋です。社長の高橋とは別の高橋です。紛らわしいとよく言われます。
以前、家電量販店に置く展示物の設計や製作の話を(社長の)高橋が書きましたので、今回はそのデザインの話を書きたいと思います。
SoftBankさんにおいた什器も私がデザインしたのですが、そこでは「原寸大のカーテンの移動」と「取り付け」に焦点を当てたため、具体的な使用シーンや商品の特徴がイメージしづらいという反省がありました。
そこで今回は、
・使用している部屋の様子をコンパクトに再現すること
・商品の紹介動画を流せること
・実際に触って体験してもらえること
この三点を満たすことを目標に設定しました。
何はともあれスケッチです。
公開を想定していない自分用なので、ぐちゃぐちゃです。
デザインに使える時間が短かったので、丁寧さよりもスピード重視です。
だんだんまとまってきました。
ここで隣の席の平野(設計担当)に相談。
「これ作れる?」
「この手前の曲げは難しいんじゃないかなあ」
「でもここが角ばってると、商品のイメージに合わないよ」
「綺麗なカーブにならないと、逆に良く見えないんじゃない」
だめでした。そこで他のスケッチを見せながら相談。
「じゃあこっちはどう?」
「これならいけると思うよ」
というわけで、決定です。すぐにエンジニアに相談できるのが、ベンチャーならでは、ロビットのいいところです。
イメージが決まったので、次は細かな寸法や仕上げを決めていきます。
前回も載せましたが、ペーパーモデルです。
雑ですが、こちらも完全に自分用ですのでご了承を。。
スチレンボードで立体に起こして、細かなサイズを検証しています。
プロダクトデザインではスタイロフォームがよく使われていますが、今回のようなものではスチレンが便利です。
肉厚なんかもイメージしやすく、何より早いです。ザクザク組みあがります。
寸法が決まったら簡単な図面と少し丁寧めなスケッチを描き、平野に渡して立体部は終わりです。
東急ハンズやユザワヤで部材や布の買い物なんかもしましたが、それは省略します(笑)
エンジニアの皆が機構・回路・ソフトの製作をしている間に、私は土台のアクリル部に挟み込む台紙の製作に取り掛かります。
什器の横に別で商品説明のボードを設置するつもりでしたので、商品情報は載せずにロゴを程よくレイアウトしました。
印刷して、カッティングマシーンでガーっと切って、完成!
外観的にこだわった点としては、より部屋らしくみせるため、壁の部分には一般的な壁紙を、出っ張っている部分にカーテンレールカバーを模して木目にしたところです。
目標通り、使用している部屋の様子をコンパクトに再現できていますでしょうか。
16年10月現在、二子玉川 蔦屋家電さんとビックカメラ有楽町店さんに置かれています。
お近くを通った際には、立ち寄っていただけると嬉しいです。